第37回公害弁連総会・記念シンポジウムご案内

弁護士 後藤富和

 第37回公害弁連総会を、無駄で有害な公共事業の典型である諫早湾干拓がある長崎県諫早市で行います。1997年に「ギロチン」と呼ばれた潮受け堤防によって諫早湾が締め切られて以降、「有明異変」と呼ばれる環境破壊・漁業被害が頻発し、現在も有明海沿岸4県の漁業者が苦しめられています。他方、農水省は、干拓事業が完工したとして、本年4月から干拓地での営農を予定しています。しかも、2500億円もの巨費を投入して造成した干拓地を53億円で長崎県のダミー会社に一括購入させ、わずか45軒の農家に格安でリースしようとしています。このリース構想は、長崎県が元金を回収できるのが98年後になるという荒唐無稽なスキームに基づいています。環境を破壊し、漁民たちを苦しめた挙句、長崎県民の生活を犠牲にする、有害な公共事業が許されるわけはありません。
 3月23日の公害弁連総会記念シンポジウムにおいては、豊かな有明の地域を取り戻すために、今何をすべきなのか、皆様と一緒に考えたいと思います。
 また、24日の現地視察においては、全長7キロの潮受堤防や干拓地内部に実際に足を踏み入れ、さらには有明海漁民と一緒に有明海海上を視察することで、有明海異変の原因と現状を肌で感じていただければと思います。  ぜひ皆さんご参加ください。

■3月23日(日)公害弁連総会・記念シンポジウム
(1)スケジュール
午後1時〜2時:公害弁連総会
午後2時〜5時:記念シンポジウム「豊かな有明の地域を取り戻すために」
(2)場所
高城会館(長崎県諫早市高城町5−25電話:0957−24−1500)
(3)交通案内
JR諫早駅より:徒歩15分・自動車5分
JR長崎駅より(JR諫早駅まで):特急19分・普通30分
長崎空港より(JR諫早駅まで):バス30分
■3月24日(月)有明海現地視察
(1)スケジュール
9時:諫早市内ホテル出発
9時30分:北部排水門と干拓地内部視察
11時30分:島原港に移動(車中にて弁当)
12時30分:島鉄高速船で島原港を出発し、諫早湾、大浦沖を通り福岡のノリ養殖現
場の視察
15時:大牟田港着
15時15分:JR大牟田駅(西鉄大牟田駅)にて解散(予定)
(2)会費
7,000円(予定):バス・船代、昼食代こみ
(3)帰路(福岡県の大牟田において解散となります)
西鉄大牟田駅から西鉄天神(福岡)まで特急で1時間
天神から福岡空港まで地下鉄で11分

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