公害弁連とは?
私たち全国公害弁護団連絡会議は、1972年1月に行われた青年法律家協会主催の公害研究集会の成功をひきついで、裁判実務に即したより実践的な法理論の構築、弁護団相互の経験交流と支援体制の確立、被害者・支援団体・研究者との連携の強化を目的にして設立されました。
新潟水俣病、四日市公害、イタイイタイ病、熊本水俣病の4大公害裁判に加え、大阪国際空港騒音訴訟が出揃い、1972年夏には、前年のイタイイタイ病、新潟水俣病判決につづき、四日市判決が言い渡されようとしている時期に、全国各地の弁護団が結集し、大衆的裁判闘争を追及するなかで被害者運動の団結と統一を図る一助となるべく結成されたものです。
以来、公害弁連は水質汚濁、土壌汚染、大気汚染、空港・基地騒音、新幹線公害、食品公害、薬品公害、道路公害の分野にも活動の範囲を拡げ、近年はゴミ・廃棄物問題、ダイオキシン問題にも闘いを広げています。
公害弁連の取組みは、損害賠償請求、差止請求を基軸として被害者の救済、公害(食品公害・薬害)の根絶を中心に、最近では、公害によって破壊された街の再生をめざして「環境再生」をも視野に入れて活動を展開しています。