第2回日韓公害・環境問題交流シンポ(ソウル)に参加しましょう!

弁護士 村松昭夫

 2002年8月に、初めて日本と韓国の公害・環境問題の交流シンポジウムを開催してから早3年が経ちます。第1回交流シンポには、日本から弁護士や公害患者ら約40名が参加し、諫早湾干拓問題、水俣病訴訟、東京大気訴訟を報告し、韓国からもセマングム干拓に関する未来世代訴訟、ナクトン江フェノール事件、駐韓米軍に対する環境訴訟が報告されました。懇親会も含めて活発な討論も展開され、初めての出会いであったにもかかわらず、まるで旧知の友人同士のように、一体感のある共に学び合う交流を行うことができました。その折りにも、こうした交流を継続的に行うことが確認され、公害弁連ではこれを切っ掛けにして国際交流基金も設立されました。
 その後3年が経過し、困難を抱えつつも、韓国でも日本でも、公害発生や環境破壊に反対する運動や裁判が止むことなく果敢に取り組まれ、貴重な経験も蓄積されています。とりわけ、干拓差し止め裁判や軍事基地の公害裁判などは、日韓両国で同様の運動と裁判が取り組まれています。また、韓国では、ソウル市のど真ん中の高速道路を撤去し、失われた河川を復元するという画期的な環境再生事業(清渓川復元事業)も実施され、この事業は6月には完成予定です。さらに、韓国環境運動連合の会員が約10万にも上るなど、韓国の環境NGOの成長は目を見張るものがあります。
 そこで、第2回の日韓公害・環境問題交流シンポジウムを下記の通り開催することになりました。裁判や運動の報告、現地調査、懇親、環境への訪問など多彩な交流を行い、大いに親交を深めようと思っています。
 韓流ブームの一方で、歴史問題、竹島問題など日韓両国間には様々な困難な問題が横たわっていますが、こうした時こそ、公害発生や環境破壊と闘う両国の弁護士、公害患者、市民などが一同に集まり、交流し、理解を深め、課題の解決に向けて協力関係を作り上げることは極めて意義のあることです。
 弁護士の皆さん、公害患者の皆さん、市民の皆さん
 追って参加申し込みを行いますので、まずは、老いも若きも、「8月25日〜28日ソウル」と手帳に記入してください。多数のご参加を期待しています。
1日時8月25日〜28日
2場所ソウル
3内容日韓公害・環境問題の闘いの交流
・日韓ばかりでなく、東アジア全体での交流のあり方について
・現地調査(セマングム干拓、清渓川復元計画など)
懇親
4スケジュール25日      訪韓
26日〜27日 交流シンポと現地調査
28日      観光と帰国
5費用等往復航空代、宿泊代、懇親会、現地調査費用、通訳代などは自己負担。
6主催日本側
 ・全国公害弁護団連絡会会議
 ・日本環境法律家連盟
韓国側
 ・緑色連合環境訴訟センター
 ・環境運動連合環境法律センター
 ・「民主社会のための弁護士の集まり(民弁)」環境委員会